海洋ごみ

海岸に押し寄せる海洋ごみの実態
現在世界では毎年800万トンものプラスチックごみが海洋に流れ込み、2050年には魚よりもゴミのほうが多くなるとの試算がされています。
プラスチックごみは草木などの自然物と違い、自然分解されるのに100年単位の時間がかかる場合もあります。

富山湾の漂着ごみの8割は陸域から流れ出ている
海洋ごみは、陸域で発生したものと海で発生したものがあり、内陸で発生したごみは、山、川、海へとつながる水の流れを通じて、海岸に漂着するものが多いです。富山湾では年に1,800トンのごみが海岸に漂着しているが、そのうちの8割が陸域で発生したものだといわれています。

マイクロプラスチック問題
海に流出したプラスチックごみは太陽の紫外線や波の力で「マイクロプラスチック」と呼ばれる5mm以下の小さなかけらとなり、魚がエサと間違えて食べてしまうことで、それを食べる人間の身体への影響も心配されています。
魚だけでなく海鳥やアザラシ、ウミガメなどの動物がプラスチックの影響を受けており、海鳥の90%、ウミガメの52%が、間違ってプラスチックごみを食べていると言われています。

富山市の取組
日本財団との連携事業
富山市は包括的な海洋ごみ対策を進める日本財団と海洋ごみ対策にかかる連携協定を締結し、共同で事業を実施しています。LRTへのラッピングや富山駅構内に、バナーフラッグを掲げる啓発事業を行っています。
富山市ホームページ(日本財団との連携事業)
オイルフェンスの設置
全国に先駆け2019年から、市内の河川や農業用水3か所に「網場(あば)」と呼ばれる流れてくるごみをせき止めて海に 出さないようにするための網の設置をはじめましたしています。 2022年には、より効率的にプラスチックごみを回収するために網場ではなく、網目のないオイルフェンスを採用しました。
富山市ホームページ(オイルフェンス)
